from NewYork

I’m a musician and model〜自分らしく

Margaret Sohn ミュージシャン・モデル

▼Profile

Margaret Sohn ミュージシャン・モデル

アメリカ、ミシガン、グロスポイント出身

NYブルックリンのウィリアムズバーグをベースに活動。

インディポップ・バンド を率いて音楽活動をしています。

website: https://missgrit.com

facebook: Miss Grit

Instagram: https://www.instagram.com/margaretsohn/

https://www.instagram.com/miss_grit/

モデルエージェントは”We speak”に所属

I am a musician.

私は6歳の時にギターを始め、『いつか自分のバンドをやりたい!』って夢見て、ずっと弾き続けてきました。

そして1年前に、ついに”Miss Grit”というバンドを作ったんです。

ジャンルはインディポップで、私がやっているのはギターとヴォーカル。

まだスタートしたばかりだけど、音楽の反響はとてもよく、多くの人に受け入れられ始められているのを感じます。

Photos : Zara Zakrzewski

最近ではイギリスのツアーもできて、Cigarettes After Sex‘sレーベルからは曲をリリースしただけじゃなく、彼らとのライブも公開できました。

そして今はLAとヨーロッパでのShowを計画中だから、ぜひMiss Grit.comで私の音楽活動をチェックしてくださいね!

I am a Model.

モデルの仕事は3年くらい前に、ちょっとしたことがきっかけで始めることになったのですが、それがすこし変わっているんです。

病院で採血されている時に背の高さの話になって、わたしが176センチって言ったら『モデルやってみない?』って、なぜか言われて…。

担当の看護婦さんがいくつかのモデルエージェントをリストアップしてくれたんですが、今入っている”We Speak”っていうモデル事務所はその中の一つだから、その看護婦さんにスカウトされたようなものですよね。

いまだに不思議な縁だなって思っているんですけど。

We speakは、モデルそれぞれの生まれ持った個性や持ち味を尊重してくれるから、彼らと仕事をしていると、自分らしさを肯定できるところがすごく気に入っているし、だからこそこの仕事を楽しめているというところがあると思います。

だって普通モデルは、クライアントが探しているようなものを目指さないといけないでしょう?でも自分らしい自分を誰かが雇ってくれるとしたら、気分も上がりますよね。これをやることで自分自身に対してずいぶん健康的な考えになれたと思います。

二つの仕事をやるということ

ミュージシャンとモデリングって、やることは全然違うんだけど、二つの仕事としての相性は結構気に入っています。

どっちも時間の融通がきくから簡単にスケジューリングができるところがいいし、なんといっても両方とも、私のクリエイティブマインドを刺激してくれるから大好きですね。

それとやっていて気づいたのは、それぞれがお互いに仕事のキャリアとして効果的にヘルプし合うということ。

例えばキャスティングに行っても、ただモデルをやっているというだけじゃなく、ミュージシャンだということで、私の個性をよりクライアントに感じてもらえているようですし、そこでのいろんな人との出会いは音楽活動に確実に役立っています。

知らないカルチャーに出会って気づいたコンプレックスのこと 

実は私はずっと自分の個性をポジティブに受け入れることができなくって辛い思いをしてきました。人と出会っても、どうしてああじゃないんだろうってすぐに悲観的に比べてしまうから、人との違いがネガティブにしか考えられなかったりして。

それまでの、そういう考えが変わることになったのは、上海に行って、いろんなことを見たり、経験したことです。

上海の“美の基準”って、“アメリカ”っていうか、わたしのそれとは相当違っていて…。初めて行った時に、私が当たり前のように美しいなって思うものが、そこではそういう風に思われていないって気づいたのですが、その時はちょっとショックでした。

でもそのことに気づいたから、“美くしさ”とかって、人によって全然違うものなんだなあって知らされたし、いろんなものにそれぞれの違った“価値”があるんだって思えるようになったんです。それで自分の個性も捨てたものじゃないなって思えるようにもなったのですが、さらに、それってことは、どんなに私が信じていることでさえ、みんなが喜ぶわけじゃないっていうことなんだなあって…。

この気づきは音楽をやる上ですごい助けになっています。

それは“たとえ私がどんな音楽を作っても、すべての人に喜んでもらうことなんてありえないんだ!”っていう考え。それが持てたから変なリキみとかが消えて…。

自分らしいなって思える何かを作って、それを好きになってくれる人がいる。それだけで自分にとってはとてつもない価値があるんだなって思えるようになって、

そしたら人がどう思うかっていろいろ考えるよりも、自分自身がいいって思えるものをただトライしたらいいんだなって思ったんです。

髪を切って

2年くらい前に、すごく自分に違和感を感じたことがあって…。

それはいつも私が女性的な服の流行を追っかけて着飾るっていたこと。

ある時、髪を短く切って、“ああ、私のしっくりくるスタイルって、女性的ではなかったんだ!」って気づいたんですが、それまでは、髪が長かった自分が、いつもなぜか好きではなく、でもなんでそう思うのかわからなかったんです。

髪を切った時、何かものすごく重いものが肩の上から消えていったのを感じました。

そしてやっと自分らしく感じられて好きだなって思ったのですが、そうなって、それまで気にしていた女性的なファッショントレンドって、ただ、自分には向いてなかったんだなって気づいて、全てがかわっちゃったんです。気づいてよかったねって自分に言ってあげたいですね。

疲れた時には…

いつもやるセルフケアで一番好きなのは、フェイスマスクのパックをしている時ですね。肌を暖かく癒すように感じるから好きなんです。マスクをするときは、キャンドルをつけて、音楽を聴いたりお部屋を片付けたりしてなごみます。

こういう時間にやること全ては自分のため。大好きな音楽は聴いてるだけでエネルギーが湧いてきますしね。

料理をすることって、私にとってはメディテーションみたいな感じ。

やっていて感じる安らぎの効果は大きくて、自分にとってはほとんどセラピューディックな趣味っていっていいくらい。

そのなかでもいちばん楽しいのは大好きな韓国料理のクッキングです。自分の中に流れている韓国の文化に触れているという感覚が好きなんだと思います。

私を支えている愛用品たち

凝ったメイクやファンシーなヘアーとかはやりませんが、それでも私が必要で、大切に考えているプロダクトがいくつかあります。

このFRESHのBlack tea eyecreamはその一つです。

十分に眠れていない朝でさえ、付けるとちょっと元気に見える。

それが自分にエネルギーをくれるので、気持ちよく1日をスタートさせてくれるんです。

このGlossierのBoy Brow Gelは、私のためにあるっていう感じです。自分の眉は大好きだけど、いつもグシャっと下がりやすくって…。

そうなると、ちょっと悲しい顔に見えちゃうけど、これはそれをアップしてくれて、ついでに気持ちまでアップしてくれるんです!

ヘアースタイルが思った通りにならないと一番がっかりしちゃいがちですよね。

このジェルとIGKテクスチャースプレーは、それを簡単にいい感じの質感にしてくれて、セット力もほどよくあるからるから心強い味方ですね。

もう一つの大好きなプロダクトは、FRESHのSugar Polish Face Mask

リラックスして心を整える必要があるときにこれを使うのが大好きです。

これをやると、自分を優しくいたわっている感じがします。私にとってのセルフケアの中心ですね。

つけたら横になって何もしないで15分間リラックス。外す時に、肌が輝いて、幸せになれるマジカルな瞬間を味わえます。

自分らしいカタチのさきにある夢

いろんな経験を積んでみて、自分が一つのカタチを目指し始めているのを感じています。

それはいつかフルタイムのミュージシャンとしてやっていけるようになって、自分を表現できるようになること。

そしてアーティスト”Miss Grit”として、大好きなブランドのアイコンとなってモデルの仕事が出来たりしたらすごくいいなあ、なんて思っています。

 

Photos :  Mikako Koyama

Interview ・ Text : Yasuo Yoshikawa