セルフケアの出発〜美顔器
20代の何年かをニューヨークで過ごしたのですが、生活に全く余裕がなく、ただ時間に追われていました。
がむしゃらに働いていたあの頃、メイクで人を綺麗にする仕事をしているのに私の肌は荒れて荒れて…。疲れとストレスでボロボロでした。
毎年一度日本に帰っていたのですが、その時母が見かねて美顔器をプレゼントしてくれたんです。嬉しくて、機内持ち込みで大切に風呂敷に包んでニューヨークに持って行きました。(笑)
すごく重たかったです。でも愛の重さを感じました。
この美顔器は絶対にちゃんと使いこまなくてはと思いました。
セルフケアの大切さを教えてくれた宝なんです。
自分を癒す環境作り
歳を重ねるにつれて自分をメンテナンスすることは絶対必要だと思います。
日本に戻り腰痛から整体の先生に出会って、仕事の無理な姿勢で歪んだ骨盤を治してもらったら、姿勢も身体のラインも綺麗になりました。
食生活もなるべく手作りで、今は魚屋さん八百屋さんに行って色んな料理の話を聞いて買い物するのが楽しく、人の優しさを感じます。こんな風に、居心地良く自分を癒す環境が出来る日本の生活に感謝しています。
美容は自分に向き合うこと
年齢も40代に入ってもう若さでごまかせる時は過ぎたのだと…
今から大切なのは毎日少しでもいいから自分の肌と向き合ってメイクすること。
歳は重ねているんですけれど…。
そんな自分を少しずつ好きになっていけるような、自分だけの美しさを確立していく事が大切だと思っています。
日課としているお手入れ
そんな私のケアは何かドラマティックな変化を期待するのではなく、
緩やかに自分を活性化しながら上がっていけるようなお手入れを求めています。
そういった意味では最近はまっているのがこの電気バリブラシです。
1秒間に1000回振動して、低周波で頭皮をマッサージするんです。
寝る前に10分、頭や顔のコリをほぐして肌をリフトアップさせるのが日課。
錆びた細胞を活性化させて元気にするから顔が引きあがってすっきりします。
肌の大切さ
このごろ魅力を感じるのは顔の作りやパーツなど、形のものではないですね。
それはみんなそれぞれの個性なので、それよりも肌が一番大切です。
歳を重ねると顔のつくりより大切なくらいです。
それをちゃんとわかっている大人の女性はとても綺麗だと思います。
私はシミやソバカスが多い方なのですが、うっすらと隠すだけで肌の美しさを
重視しています。
愛用しているファンデーションはCHICCAのフローレスグロウソリッドファンデーション。
艶肌のパイオニア的なこのファンデーションを発売当時から仕事でもずっと使い続けています。
時間が経っても崩れず肌そのものが艶やかに輝いていくような仕上がりは、私の
ベース作りの根幹となる影響を与えてくれました。
お化粧って、綺麗になって自分をちょっと好きになるという繰り返しの行為だから、その積み重ねが自分を信じる力に繋がっているように思います。
みんなと一緒に、私も綺麗になりたい
美容には“人生をちょっと変えてみたい”という思いを後押しできるような力があるんだなあって感じることがあって、それって凄く素敵なことなんじゃないかって思うんです。
いろんな女性の方の綺麗になりたいっていう思いをお手伝い出来ることがわたしにとってハッピーなんです。
私のこの仕事を磨きつつも一緒に綺麗になろうって感じでやらせてもらっています。自分の仕事を通じて、全ての女性に寄り添っていこうと…。
仕事以外でも美容が好きな人達とお話ししたり、自分のアシスタント達とメイクのワークショップをしたり、色々情報を取り入れています。
「綺麗になりたい!」っていうパワーをもらえて、自分のモチベーションも上げるメイクの力って私の生きていく原動力なんです。
Photos : Yasuo Yoshikawa
インタビュー・文 : Yasuo Yoshikawa