コンプレックスを抱えていた子供時代
子供のころは地味な存在でした。ゲームのやりすぎで小学3年生ぐらいから分厚いメガネをかけるようになって、見た目にコンプレックスがあったんです。でも心の奥底では可愛くしている女の子に対する憧れもありましたね。中学生の時、東京から転校してきた子と仲良くなって、初めてメイクをしてもらってプリクラで写真を撮ったら「こんなに変わるんだ~!」って楽しくなって。それがモデルの仕事の原体験になっているのかもしれません。
中学生でメイクの楽しさに開眼
その出来事をきっかけに、おしゃれやメイクを勉強しようと思って雑誌を読むようになりました。そんなとき、たまたまクラスの女の子たちが『Popteen』というギャル雑誌の話をしているのを耳にして買ってみたら、これがめちゃくちゃ面白かったんです。すっぴんの子がメイクで可愛く変身するのを見て「これなら私も変われるかも!」と興奮したのを覚えています。
『Popteen』でモデルデビュー
モデルになったのは、中学生の頃、私に初めてメイクをしてくれた友達の言葉がきっかけです。「可愛いんだからモデルやってみなよ」と言ってくれたことが心の中に残っていて、高校2年生の時に『Popteen』のモデルに応募したものの、2回とも落選……。編集者の目に留まるために何かしなくちゃ!と思って、フェイスラインが全部わかるようにヘアバンドで髪をひっつめにして、すっぴんのアップ写真を送ったら、編集部から電話がかかってきたんです。当時私は黒髪だったんですけど、ちょうど黒髪の企画があったみたいで、タイミングにも恵まれたのかもしれません。
ステップアップを目指して卒業
『Popteen』に入った時は「ギャルがいちばん可愛い」と信じていました。でも大人になるにつれ視野が広がってくると、少しずつ考え方も変わってきて……。自分の可愛いがアップデートされてしまったんですよね。『Popteen』モデルとファンの子ってすごく距離が近くて、その親近感が力になってきたはずなのに、だんだんそれに満足できなくなった自分がいて。モデルとして、もっと憧れられるような存在になりたくて卒業を決めました。
無理せず、自分らしくありたい
20代前半は漠然と有名になりたいと思っていました。モデル以外にもテレビのレポーターをしたり、グラビアに出てみたり。でも今思うと、その時に来た仕事をなんとなくこなすだけで、自分がどうなりたいのかを真剣に考えていなかったんですよね。モデルとしても、世間一般が思うようなモデル像を目指していたけれど、最近はそんなに有名にならなくてもいいかなって。もう少しマニアックな存在というか、世間的な知名度は高くないけれど、知ってる人が知っててくれればいいと思うようになりました。いい意味で肩の力が抜けたのかな。
27歳にして目覚めた体づくり
最近はハマっているのが体づくり。私はオタク気質なので外にもあまり出ないし、運動は苦手だし、恐ろしいほど筋肉がなかったんですけど、コロナ禍で時間に余裕ができたのを機にジムに通い始めました。そしたら今度は体が硬くて可動域が狭過ぎて、普通にトレーニングするのすらしんどい(笑)。このままじゃマズイ!と思ってストレッチやヨガを始めたら、楽しくてすっかり習慣に。トレーニングを始めたのはモデルとしての表現力を磨くためでもありますが、時間を効率的に使えるようになって、今は毎日がすごく充実しています。
多忙な10代を経て思うこと
10代のときは仕事で忙しくて、実は旅行にもあまり行ったことがないんです。このお店に美味しいものを食べに行くとか、若い時にみんなが楽しんできたようなことを経験してこなかったので、今後は一人で旅行するとか、プライベートの時間も大切にしたいですね。
大好きな香りをスタンバイ
最近の必需品はこの2つ。頭がボーッとして集中できない時や、リフレッシュしたい時に使うのが、コスメキッチンで購入した「Blessings of Gaia Spray〈LEYWA/〇和〉」。色々なハーブの精油が入っていて、モヤモヤしていた気分がすっきりします。赤いボトルはフレグランスブランド、フエギアの「スキン サニタイザー」。45種類の薬用植物から抽出された成分と、70%のオーガニックエタノールがブレンドされていて、清涼感のある香りが素晴らしい! デザインもおしゃれですよね。
いつも欠かせないお守りポーチ
仕事で外出する時にいつもバッグに入れているのが、このお守りポーチ。今年参拝した神社で授けて頂いたお守りが入っていて、このポーチが入らないバッグはなるべく使わないようにしているほど、出かける時の必須アイテムです。
愛用コスメ
これも毎日持ち歩いているエルメスのリップクリーム「ルージュ エルメス ボーム ドゥ ソワン プール レ レーヴル」。リップクリームって、意外と持ち歩くのを忘れがちですけど、エルメスだと「今日も持って行こう!」って思うし、とにかくこのパッケージを見るだけで気分がアガります。
ナチュラグラッセの「メイクアップクリーム」は、私のメイクの定番アイテム。トムフォード ビューティの「アイカラー クォード」は、最近サボりがちだったアイメイクに気合をいれるためのアイテム。スナイデル ビューティの「アクアジェム ティント」は、まぶたにも頬にも唇にも使えるマルチユースタイプ。ノンパールのマットな質感で、さっと塗るだけでおしゃれな顔になります。
Photos / Interview : Yasuo Yoshikawa
Coordinate / Edit:Maki Kunikata
Text : Tomomi Suzuki