ずっと歌うことが好きだった
昔の写真集を見ていると
がむしゃらに夢を追いかけている その時の自分がいて…
歌でデビューするという夢がかなった今は また違う夢ができている
そんな変化をしている自分が好きだったりします
うたが好きなのに臆病になってしまった時期がありました。
好きで始めたのに、その時は歌えなかったんです。
ただただうたが好きで、安室奈美恵さんに憧れて東京にきたのですが、実際に始まると、いろんな人にカメラ目線や笑顔や仕草などを注意され続け、好きで歌っていたのにどんどん自由さをなくしてしまいました。“私が歌うと周りのみんなが怒っている”と思いこみ、セールスのことやマイナスな話しかしないから、それなら歌わない方がみんな平和じゃないかって…。声を出すのも怖くなっていたのです。
自信をなくして精神的にも弱ってしまい、その時は曲の途中で声がつまって出なくなり、歌いきることもできませんでした。
娘と歌う
子育てが一番、ってなりがちですが、どうしてもそれだけではエネルギーが余っちゃうんですよ。もともと体が丈夫っていうか、ダンスが大好きでずっとやってきたから、動いていた方がバランスがとれるんです。
だから限られた時間の中でどう自分をアップデートしていこうかと考えました。
ベビーマッサージを教えてみたり、いろんなことをしましたが、「私がやりたかったのはこれかな?」ってずっと思い続け…。ある時、娘と一緒にうたを歌っている時が一番楽しいことに気がついて「やっぱり、うたなんじゃないか」って。うたに戻るのは怖かったけど、娘の存在が再び向き合うきっかけになったんです。
親子のための音楽会
ベビーシッターを持たない私はいつも娘と同伴なのですが、大人の私が楽しめる音楽を聞ける場所は、ほとんどが子供NG、ということを子を持って知りました。音楽とも娘とも離れたくない。そんな気持ちで作ったのが大人と子供が一緒に音楽を楽しめる「親子のための音楽会」。
私がプロデュースする歌や踊りを生演奏で楽しんでもらう場所なんですが、歌うことから逃げていた私にはゼロからの再出発。一人じゃ解決できないことだらけでした。
人に見られているというモチベーション
小学生から芸能界に入って、良くも悪くも「ずっと人に見られている」という意識をつねに持たされてきたことは、自分自身を大切にケアする考えにつながっていると思います。私が学んだのはアップデートしていくためには、一人じゃ解決できないことがあって、人との出会いとアドバイスが大切だということ。うたにもう一度チャレンジすることもそうですが、それ以外の全ても同じ。
もちろん時には肌トラブルも出てきます。そんな時は信頼できる皮膚科の先生に相談します。長い間ずっとその先生が処方してくれる化粧水を愛用しています。
とろみの感触でしっとり感と保湿力を感じ、肌にみずみずしいツヤ感を出してくれるので好きなんです。
自分を信じること〜un-mix Love
SNSの普及で、“劣化、太った、痩せた、終わった”などなど、いろんなきびしいことばが氾濫する中この仕事をしていると“今、一生懸命生きている自分を否定しない”という気持ちが湧き出てきます。幸せな日常を感じれる今の私が好きだから、これでいいよねって。私はこのまま行くよ!っていう感じです。
大切なのは心がワクワクしたりときめくことに正直でいること。そんな自分の感覚を信じます。
自分のキレイを感じるために、体の機能を活性化させる。汗をかいて美しいツヤが出る。そんなジムのトレーニングや運動の方がエステのようなお手入れよりも好きです。運動をすることで健康な美しさを自分に感じるんです。
トレーニング後の爽快感を再現してくれるこの香りは、いつも自分を元気にしてくれます。
つけるだけで体が活性化するスイッチが入るような感じで、ステージ前の自分をスーッとリフレッシュしてくれます。
やすらぎタイム
むかしなら、なんとなく過ごしていた自分の時間も、
今は子供ができて少なくなって、逆にその大切さを感じます。
やりたいことの準備にあてるのはもちろんですが、
同じように自分を充電させることもちゃんと考えます。
表参道のちょっと裏にある“SALON De THÉ Lùvond”は、私にとってホッとできる空間で、いつもきれいな光が入ってくるこのカウンターでお茶を飲むんです。
オーナーの伊藤孝志さんが世界中のお茶を混ぜ合わせ、その日の雰囲気に合わせて出してくれるお茶はとっても綺麗で美味しいんです。
私にとって贅沢な時間。
ここを出るときは「また頑張るぞー!」っていう気分になれるんです。
Photo : Yasuo Yoshikawa
インタビュー・文 : Yasuo Yoshikawa