from Japan

強くてかわいい30歳を目指して

城山カンナ  研究者

▼Profile

城山カンナ   KANNA SHIROYAMA

化粧品の受託研究開発製造を手がける企業に所属する研究者。顧客のニーズに応じて、リップやチークなどのメイクアップ製品の開発を手がける。

就職活動をきっかけに、メイクのパワーに開眼!

吉川康雄 城山さんは、研究者として化粧品開発に携わっていますが、今の仕事に就いたのは、もともと化粧品が好きだったから?

城山カンナ 特別メイクが好きだったわけではなくて。女の子アイドルがすごく好きで、その子たちがブログとかパンフレットとかに愛用しているコスメを載せているのを見たときに、私にとってのアイドルが、彼女たちにとっての化粧品なのかなと思ったんです。ちょっと元気になる感じとか、自分の気持ちを切り替えるとか。

私にとってのアイドルが、アイドルにとっては化粧品なんじゃないかと気づいたのがきっかけで、化粧品開発に興味を持つようになって、メイクアップが作れる会社を調べて、今のところにたどり着いたという感じです。

吉川 アイドルがブログとかに化粧品を楽しそうにアップしているなら、自分がこんなに好きなアイドルの気分を上げる化粧品は、面白いに違いないと思ったんだ。城山さん自身はメイクはどんな感じだったの?

城山 これがないと生きていけないっていうほどではないです。でも就職活動するときにメイクをするようになって、実際にまつ毛を上げてマスカラをつけると気分が上がるなと思ったり。ちょっと強気に行きたいから、普段引かないアイライナーを引くと、気持ちも強くなるみたいな。そういうメンタルを作るためのアイテムとしても、力があるんだなって思いました。

ストレスは、たくさん寝ることでリセットする

吉川 仕事をしてみてどうですか? 楽しいとか、忙しいとか、野望が出てきたとか。

城山 入社4年目なんですけど、お客さんとの接し方とかも少しずつわかるようになってきて、楽しいです。「こういう物を作りたいんだ」って言われ、ズバリ目標そのものの物はないところから始まって、最終的に「これだよ、城山さん!」と言われると嬉しいし、そこにたどり着くまでの過程が面白い!作ったものを使ってみる楽しみもありますしね。

吉川 仕事のときに大切にしていることってありますか?

城山 早めに返事をすることかな。自分の中ではできるだけ“できない”って諦めたくないんですけど、クライアントに迷惑をかけられないので、できないならできない、できるならできるで、早めに返事をしたいなって思っているんですけど。

吉川 思いと責任のせめぎ合いだね。そこをうまくバランス取るには、相手としっかりコミュニケーションしないとね。

城山 会社に入って思ったのは、会ったこともない、名前しか知らない人とメールや電話をすることが多くて、最初はハードルの高さを感じました。知っている人だったらこうくるかな?って身構えて話したりするじゃないですか、それが出来ないから連絡とるのが怖かったんですけど、それじゃいけないなと思って。

吉川 何か解決法を見つけた?

城山 できるだけ愛嬌を持って明るく取り組もうと。

吉川 できるだけ嫌な空気にしないんだ。仕事って嫌なムードでやる必要ないもんね。素晴らしいじゃん!

城山 とっかかりは愛嬌を持って向かっていって、むこうが怒っていたら考えよう、と思うようになりました。

やっている期間が長くなると、そういうやりとりで安心感って感じますけど、新しいお客さんとまた仕事が始まる時はゼロからというところに戻るから…。

吉川 そういう仕事の緊張感って、自分の生活にストレスとして影響しないですか?

城山 睡眠をたくさんとることで気持ちを切り替えてますかね。

特に週末はゆったりとした時間を過ごすことでリセットしてるのかなあ。

吉川 ぼく、寝れてないから、そういうの、羨ましいです。

寝るのは本当に効果があると思うし、そういう自分を大切にする時間って大事ですよね!

でも、ウィークデイは仕事だから起きなきゃね。

洗顔と保湿ケアで長年のニキビ肌から脱却

城山 そういう時はこれ。

平日限定で、朝起きたくない時、洗顔に使っているSABONのフェイスポリッシャー

ミントが入っていて、ものすごくスースーして目が覚めるんです。

仕事は好きでも朝起きるのは好きじゃないので(笑)。

めちゃめちゃ起きられます。

もともとニキビができやすくて悩んでいたから、洗顔は自分のスキンケアでもこだわっていたことなので、色々試しているうちに見つけたんです。

そういうわけなので、夜はどんなに眠くても、メイクは必ず落としてから寝るように気をつけていますね。今はジワッと“温かみ”を感じるソフティモのラチェスカ ホットジェルクレンジングを気に入って使っています。

肌のざらつきが気になる時はスペシャルケアとして泥パックもしていて、使うのはアルジタル グリーンクレイペースト。独特の香りとクレイ(泥)ならではの使用感がいいんですよね。

でも、洗顔だけじゃなく、そのあと化粧水を浴びるようにつけるようにしたら改善してきたので、この雪肌精という化粧水をジャバジャバつけるようになりました。

ずっと油っぽい肌ということだけがニキビの原因だと思って洗顔していたんですけど、どうやら水分が足りていないのもよくなかったみたいで…。

それで保湿することも考えるようになったんです。

でも、もともと乳液って苦手だったので、使えるようになったのは雪肌精のエッセンシャルスフレのふんわりとした優しい感触を知ってから。それが気持ち良くって今は毎日使っています。

吉川 ニキビが出来やすいところは化粧水で拭いて清潔にするだけじゃなくって、保湿することも大切だと思うな。バランスの取れたお手入れにいき着いて、“ニキビ問題”も少しずつ解決しはじめたんですね。

30歳のイメージを変えた2人の女性

吉川 昔はそんなにメイクしなかったみたいだけど、化粧品関係の会社に入って、自分がメイクしてこうなりたいっていうのはある? 自分のこういう所が嫌いだからこうしたい、とか。

城山 こうなりたい、っていうのはあります。石原さとみちゃんと高橋 愛ちゃん。

吉川 同年齢じゃないよね。彼女たちはこの本の時で30歳なんだね。

城山 ちょっと上なんです。30って女の人にとっては壁だと思うんですけど、こういう新しい30歳を見せてもらえると、こんな風にキラキラした30歳になりたいな、と思ったり。

30歳って、言っちゃ悪いけどおばちゃんの入り口だとずっと思ってて。でも26歳のときにこの本を買って、自分の年齢が上がるにつれて、だんだんおばちゃんの定義も変わってきて…。すごい自分勝手なんですけど。

吉川 いま27歳ですけど、なってみてどう? おばちゃん?

城山 全然おばちゃんじゃなかったです。

吉川 じゃあ30歳になるのは怖くない?

城山 ちょっと楽しみになりました。女の子同士で喋ってたら「30歳になるのやばいね」ってなるんですけど、そんなに口で言うほど、悪いもんじゃないのかなって。

吉川 こういうステキな女性たちを見ると、こうなりたいとか思うの? 自分の参考として?

城山 インタビューを読むと、二人ともすごく真面目で努力しているし、自分の考えをしっかり持っているところが、かっこいいと思います。私も、自分の意見は持っていたいですね。

高橋 愛ちゃんは、6代目のモーニング娘。のリーダーだったんですけど、卒業した先輩から、こうしたほうがいいとか、これだから今ダメなんだよとか言われたときに、「それでも絶対今のモーニング娘がいい」って信じてやってきて。そうやって信じ続けられるのはすごいなって思いました。

吉川 そういうのって強さだよね。

城山 自分を信じる強さに憧れます。私もそんなふうに“自分なりのステキな生き方”がこれからはもっと出来たらいいなって思います。

しかも高橋 愛ちゃんは、旦那さんのことが大好きで、いつもハッピーな感じがするところも好きです。周りから「いつも楽しそうだね」って言われたいですし、いい意味で人にスキを見せられる人になりたいです。

吉川 彼女たちから一番感じるのは、かたちじゃなくって精神的なところなんだね。

ところで、そのもっと先の世代の自分っていうのは考えてないの?

城山 自分の変化ってその時々に感じるので、気になるのは遠い先のことよりもいつもちょっと先のこと…、なんですよ。

そしていつか、気になる彼女たちの本に自分が手がけた製品が載って欲しいです。

Interview :  Yasuo Yoshikawa

Text : Tomomi Suzuki

取材を終えて

After the interview

女性のキレイを作り出す化粧品を作る仕事って、キレイの魔法を作るみたいになんだか夢がありますよね。でも実は実験室みたいなところで科学的な技術で作られる”科学的な夢“なんですよね。

そんな仕事をしている城山さんの、“自身の女の子らしい夢”を科学的に分析して現実を前に進んでいる感じのお話しは、なぜかすごく近しいものを感じました。

僕もクリエーターとしてキレイを感じる非科学的な脳と、それをクッキングする科学的な脳の二つをもっているからなのかなあ?

吉川康雄