MY PATH
私は20歳。ニューヨークを拠点にしていて、モデル、キャスティングディレクター、クリエイティブプロデューサーをやっています。
高校を卒業した時に、オックスファム(Oxfam)というボランティアのグループで働き始めたのですが、それと同時に、興味があったので友だちのクリエイティブなプロジェクトのお手伝いもやっていたのです。
何かを作り上げるクリエイティブな作業は、どんどん想像力をかきたてられて、のめり込んでしまう。それがすごく面白くて…、自分に向いていると思いました。
それをお手伝いしているうちに、成り行きでWe speak NYというモデルエージェンシーでモデルの仕事も始めることに。
気がついたらファッション業界にいた、っていう感じですよね。
そうなると人との繋がりで、いろんなチャンスが起きてくるようになりました。
ある時、ニューヨークのファッション撮影をオーガナイズするエージェントにプロデューサーやキャスティングをする人としてハイヤーされました。
そこでいろんな経験をさせてもらった後、今のフリーランスの形でキャスティングディレクター、クリエイティブプロデューサーの仕事を始める事になったんです。
近い将来、自分の会社を作ってプロジェクトを進める計画が進行中です!
エネルギーを取り戻す私の魔法
私のような年齢でも、たった数年間の短い間にこんなにいろんなことが起きてしまうのって、ニューヨークだからだって思いますね。
でもこんな街だから、同時にものすごく激しい競争を感じます。
その中で私が一番大切にしていることは“自分がやりたいことに強いエネルギーで向かって全力を尽くす”というアティチュードかな。これがあったからここまで来たと思ってます。自分の好きなところですね!
でもそんなポジティブな力は現実的には際限なく出続けるわけじゃないですよね。そのエネルギーを取り戻す私の魔法は、毎日昼寝をすることです!
いい感じで1日を乗りきるのに私にとって絶対必要なこと。
昼寝なしでは私の心と体のリセットはできませんし、元気を取り戻せないですね。
メディテーション、ヨガ、エキササイズ、日記を書いたり、いろいろやってますけど昼寝に匹敵するのはないですね。
自分嫌いのオブセッションリセット中
バリバリに仕事して、力強く生きているように見えますが、わたしはずっと、表面的にも内面的にも、肉体的にも精神的にも自分で自分が嫌いなところがあったり、自分でも“弱いなあって”感じることが色々ありました。
それがはっきりと現れたのは13歳の時。
鬱と極度の不安で病院で診てもらったら、それはひどいコンプレックスが原因のBody Dysmorphic Disorderって診断されたんです。自分のことが好きになれないオブセッションの精神障害です。
それをうまくコントロールできて来たわけじゃありません。
今でも成長することで体型や体重が変化するのは当たり前で止められないってわかっていても、体の変化を受け入れるのが大変な時もありますし、このファッション業界にいると、“痩せられないと仕事なくなるわよ!”っていうプレッシャーを感じさせられますしね。
でも、うれしいことに、世の中の価値観も少しずつ変わってきて、“痩せている=キレイ”という考えだけではなくなってきています。そして痩せているということをそこまで必要とされないモデルとしての新しい需要が出始めてきています。そういうのって自分に対しての励ましにもなるし良いことですよね!
こんな心の悩みを持っているから、自分を信じて自分らしく正直にいることってチャレンジングだけどとっても大切だなって感じています。
こんな考えもあってか、私は自分らしくいられるクリーンでナチュラルなビューティーが好き。自分らしい美しさが目指すところなので、私の美容ケアは比較的シンプルだと思います。
洗顔しすぎると乾燥しやすくなるので顔洗い用にソープは使いませんね。
その代わりに週に三回くらい、St. Ivesを使ってスクラブのような感じで無駄な角質をクリーンアップします。
そして絶対大切なことは、シャワーが済んだらすぐに顔をラ・ソリューション・ド・シャネルで保湿すること。
その後もしニキビや吹き出物とかを見つけたら、すぐにラ・ロッシュ・ポゼ・エファクラール・デュオをピンポイントでつけますね。
ボディーの保湿にはAveenoのモイスチャークリームを使ってます。
赤ちゃんの頃から使ってるものなので、私にとって絶対間違いのないやつなんですね。
こうやって自分を大切にお手入れする習慣で自分の良さを感じることができると思います。
自分の生まれ持ったものっていいものばかりじゃないかもしれないけど、その全てを受け入れるっていうのは自分のゴールです。そうなれば自分自身ともっとうまくやっていけるようになるんじゃないかって思います。
make-up : yasuo yoshikawa Photo : Mikako Koyama
Still life photo : Mikako koyama